アジアシリーズで八百長疑惑とのことですが

アジアシリーズで八百長疑惑(日刊スポーツ)


野球の勝負をお金で歪ませようというその行動自体、もちろん悲しく怒りの湧く出来事なわけですが、それ以上に心が沈むのは、例によってこれを韓国の仕業と決めつけて叩いている人が大勢いることですね。野球賭博に苦労を重ねてきた台湾の野球の歴史を少しでも知っていれば、まず台湾マフィアが怪しいと疑うところでしょうに。いや、知らなかったとしても、そもそも韓国側が勝つためにやったというなら「7点差」なんて条件をつける必要ないことは分かるものでしょう。


むろん、100%決めつけるわけにはいきません。あくまで「蓋然性が高い」というだけのことです。もしかしたら韓国マフィアが台湾まで行って賭博をしていたのかもしれませんし、実は日本の暴力団かもしれません。しかしそうした可能性を考えず、条件反射的に韓国叩きをしているとしか思えない人達がいるというのが、なんとも寂しいことです。批判すべきをしっかり批判すれば良いのであって、こんなデマとか思い込みみたいなレベルで悪口を言うべきものではない。そう思えてなりません。


それにしても、きっぱり断ったキャンベラの選手は当然とはいえ立派でしたね。持ちかけた方も持ちかけた方で、いくらキャンベラの年俸が安いとはいえ、300万円で、しかも控え捕手に提案して話がまとまると思ったんでしょうか? 不思議です。野球で7点差は穴狙いだよなあ……。