「穢翼のユースティア 1・2」

原作は未プレイですが、評価が高いらしく興味があったので、ここはマンガ版でもと手にとってみました。


おお、なかなか良いですね。空に浮かんだ、世界に唯一残された都市。その中の底辺の街・通称「牢獄」にて出会った、娼館の何でも屋・カイムと、羽化病に侵された少女・ユースティア。オーガストといえば、まったりほのぼの的なイメージが強いのですが、これはなかなかハードでシリアスな世界観ぽく、引きこまれます。オーガストといえばべっかんこうさんの描くヒロインのやわらかな可愛らしさが特徴ですが、このマンガの瀬菜モナコさんの絵も可愛いです。


キャラで言うと、主人公のカイムもかっこよいのですが、やはりヒロインのティアことユースティアですかね。メインヒロインらしく純情で素直な子ですが、過去に秘めたものもあり、自分の置かれた状況はそれなりに認識しているなど、ただほわほわしただけではなさそう。このへんのバランスを上手く取っていってくれれば好みのキャラになりそうです。


ユースティアの体が発する不思議な光は一体? 果たして彼と彼女たちの運命はいかに? ……というところで、まさかの2巻完結。「これで終わりですか」と、思わず突っ込んでしまいましたよ。原作のコミック化というよりは体験版というところですかね。ああ、先が気になってしょうがない。こうなったらやっぱり原作を買いますかねえ。なんだか見事に策略にハマっているような気がしますが。