「はじまりのにいな」
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良いなあ。こういうの大好きです、はい。
「切ない年の差転生ロマンス」というキャッチコピーがついてますが、15歳年上の、前世の恋人・篤朗に再会した少女、新菜の物語。個人的に転生モノが好物ということもありますが、新菜が前向きで元気で可愛い。前世にとらわれ過ぎない強さが魅力的でしたね。
また、転生というと、数十年とか数百年とか経過してお互い生まれ変わっているみたいなイメージが強かったので、たった15年、相手方とか家族とかが健在であるという設定も新鮮でした。
もっとも、もったいないと思ってしまう点もあります。それは、本作が元々読み切りで構想されていたため、新菜の前世であるところの千歳の描写が少なく、せっかくの転生の重みがあまり感じられなかった点。最初から新菜が千歳の記憶を自覚しているため、自分が何者なのか悩む的なシチュが不足していたのは惜しかったです。
あと、当初最終巻だった予定の1巻で、すでにラストのハッピーエンドまで示されているので、2巻以降のドキドキ感が薄いという点ですかね。まあ、その分安心感はあったとも言えますが。
ともあれ、優しくて温かくて、とても良い作品でした。作者の水森暦さんはこれが初めての長編とのこと。これだけの実力があるのに不思議ですが、今後の活躍を期待しておりますよ。