猫物語 白 第3話「つばさタイガー 其ノ參」

「あなたは良い人なんじゃなくって(中略)、闇に鈍いだけだわ。それじゃ、野生として落第よ」


淡々と、それでいて舌鋒鋭く指摘をするガハラさんでした。個人的には、多くの人が猫の死体を埋葬しないのは、善人ぶりが明らかになることを恐れるなんて回りくどい理由ではなく単に面倒だからだと思いますが、それはさておき、さすがにこれには翼もダメージを受けたようで。ひたぎは自分にも他人にも厳しくて率直ですからねえ。それにしても、ひたぎの書いた落書きはハガレンですか。同じアニプレックスだからOKなんですかね?


その後、ひたぎのとりなし(策略)で阿良々木家に泊まることになった翼。ひたぎと妹達はこれまで会った場面が描かれていなかったように思いますが、いつの間に知り合いになっていたのか。兄の彼女を見て、ファイアーシスターズがどう反応したのか気になるところですが、それは省略されてしまうのでしょうか? また、これまで全然情報のなかった阿良々木家の両親についても、警察官であることが判明! それでも画面には出て来ませんでしたが、これまではいるのかいないのか分からないような薄い存在感でしたので、これだけでも大きな前進と言えましょう。


裏では暦が色々動いていたり、虎や猫が出てきたり、学習塾が燃えていたりと展開していますが、やはり現時点でのメインは羽川翼というキャラクターを深めることと言えましょう。前も書いたんですが、ここまで3話だけでも、暦視点とは別の翼像が見えてきている感じです。暦から見た時の翼は、いつも泰然自若として余裕がある雰囲気だったんですが、今作では戸惑ったり困ったり、そんな表情が多くて新鮮。暦のパジャマを着てしまった時の、


「ヤッテシマッタ感」


な表情が楽しいです。


結局前回ラストの、「今でも阿良々木君が好きだって、も一回言える?」についての回答シーンがなかったのではありますが、これは今後聞かせてもらえるのですかねえ。野生として落第ということは、文明人としてはすごいと言えないこともないわけで、翼には落ち込まずに頑張ってもらいたいところでありますよ。