激闘熱戦! 4時間44分

埼玉西武ライオンズ 4-3 楽天イーグルス


こういう試合をやられると最後まで目が離せなくて、ほかのことをする時間が無くなってしまうのが困りものです。しかしよく勝ちました。先発が菊池雄星ということもあって、負けたらダメージ大きかったですからね。


さてまずその菊池ですが、前回プロ初完封を記録したKスタ宮城。ただ、その時に比べて調子は明らかに落ちていました。前回は150キロ超の速球がズバズバ決まっていたのですが、今日の最速は148キロ止まり。与四球も4つ。どうも、ノーヒットノーラン未遂の中日戦を頂点として下り坂が続いているような印象です。開幕からローテを守るのが初めてですので、だいぶ疲れも溜まっているんでしょうね。オールスター期間に休んでもらいたいくらいですが、この成績では選出は当然。せめて登板は2イニングにとどめてもらえないかなあ……。


菊池の調子もさることながら、楽天打線もさすがに首位を走るだけあって怖いです。ジョーンズとマギーについてはすでに有名ですが、3番を打つ銀次の成長具合には驚き。ここまでの技術を持つバッターになっていようとは……。今後長きに渡って、チームの中心バッターとなりそうです。ただ今日は、ジョーンズがブレーキになってくれたのでこちらとしては助かりました。あの、打席で全然振る気配のない三振は一体なんなのか。謎です。一発があるとはいえ打率は2割3分。みんなジョーンズの名前を怖がって四球を出し過ぎじゃないのかと疑ってしまいますね。


9回2死から追いついて、延長12回。トレードで来た渡辺直人の活躍もあってついに勝ち越し。ここで渡辺監督がマウンドに送り込んだのは松下健太! 勝ちパターンの投手を使い切っていたとはいえ、プロ2試合目のピッチャーを起用するとは、大胆な采配でした。そしてそれに答えた松下は、ジョーンズ、マギー相手に一歩も引かない勝負で投げ切った。ここは見事でした。ボール自体はさほどでもないのですが、度胸は一級品のようですね。見応えのある投球でした。


これで首位と2.5ゲーム差。なかなか良い位置で、まだまだこれから夏場も楽しめそうです。できれば秋も楽しくあってほしいもので。