RDG レッドデータガール 第12話「世界遺産の少女」

あれ、これで終わりですか? と問わずにはいられないような終わり方でありました。ネット配信とかで続編でもあるんじゃないかと公式サイトをのぞいてみてもそんな知らせもなく。どう考えても物語的に中途半端なところであることは明白ですが、人気次第で2期とか劇場版があるかもってとこなんですかねえ? でもこの作りではどうかな……。


今回面白かったのは、犬になった高柳が「鳥はキジであるべきだ」と突っ込むところでした。最終回なのにそれで良いのかというところですが。まあ、一応泉水子とか深行が無事に戻れて良かったということは言っておきましょう。


結局、「角川文庫創刊65周年記念作品」とは一体なんだったのかという嘆きばかりが残る作品となってしまったわけですが、今作にかぎらず近年のアニメに続発する悲劇として「長い作品を無理やり1クールに詰め込もうとする」ということがあります。まおゆうなんかも典型的でしたね。最初から1クール前提で作る話ならともかく、原作のあるものは最低限尺を取る敬意を払うべきです。そうでないと作品もファンも不幸になりますよ。荻原先生は「西の善き魔女」も1クールにされてしまって、大変もったいないことでした。西魔女もRDGも「最低」2クールは取るべき作品だったのに。一体こういうのはだれが決めてるんですかねえ……。


ただ、本作の場合、尺のなさを考慮したとしても、なお分かりにくい部分が散見されたのは脚本の責任というのもありましょう。色々困ったことです。


長所を挙げるとすれば、最初から最後までブレなかった作画、キャラの可愛さと、特に背景の美しさですね。その点はさすがのP.A.WORKSさんではありましたよ。続きはそのうちまた原作を読みますか。