プロ野球統一球、飛びやすくなっていた ＮＰＢ認める（朝日新聞）

これはひどい、ひどすぎる。それしか言葉が浮かびません。

今年のボールの飛び方が去年までとは違うというのは、野球ファンであればほとんどの人が感じていたことでしょう。ただそれでもNPBやミズノが公式に否定している以上、やっぱり変わってなくて、選手の技術が上がったのかなと、そういう一縷の期待があったことも事実なんですよ。結局、そんなファンの思いを踏みにじっていたということですし、くわえて選手・首脳陣にすら伝えていないといは、信じがたい現場軽視です。

よしんば、当初は重大性に思い至らずに公表の必要を感じていなかったとしても、最初に疑念が出た時点できちんと説明しておくべきだったでしょう。それを嘘で塗り固めた以上、悪しき隠蔽体質と言わざるを得ません。プロ野球界の管理者がこの体たらくでは、たとえ個々の選手、球団がいかに頑張ったとて、日本野球の発展しようがないではないですか。嘆かわしい限りです。

この際はっきり言ってしまえば、加藤コミッショナーは無能ですね。僕はあまり直接的な批判はしたくないのですが、ここまで来ると言わなければ気がすみません。せめてNPBには、どれだけ球界の信頼を損ねたかを自覚し、この件を奇貨としての責任の明確化と組織改革に取り組んでいただきたい。そうでなければだれも救われません。