涌井秀章はもう駄目なのか?

埼玉西武ライオンズ 6-7 福岡ソフトバンクホークス



2日連続で満塁ホームランを記録しながらも敗戦とかもうね……。しかも今日は9回2死から同点に追いつく粘りを見せながらのサヨナラ負け。さすがにこういう展開には耐性のついている西武ファンでも嘆かざるを得ません。野手陣が気を落とさないことを願います。


で、反省すべき投手は何人かいるのですが、ともかくにも涌井ですね。3タテ阻止がかかった大事な一戦、しかも相手はエース攝津だというのに初回から失点し、味方がようやく1点返したその直後に2死から4連打で追加点をとられてノックアウト。あまりにふがいない投球でした。


今季は完投勝利をマークするなど復調かと思われましたが、これで防御率は3.66とずいぶん下がってきてしまいました。この防御率もさることながら、32回を投げて被安打38、与四球7の奪三振19というのは、寂しい数字です。これでは多少制球が良い程度の並レベルのピッチャーです。


09年に沢村賞を獲得した時の涌井のピッチングは素晴らしいものでした。しかしその後、明らかにパフォーマンスは低下傾向にあります。10年は14勝も防御率は3.67と平凡。11年は9勝どまりで、二桁勝利がストップ。そして去年は開幕から不振で抑えに回され、短いイニングに集中することで一定の働きは見せたものの、完全に抑えるという凄みはありませんでした。そして今季もその流れを止められていません。ここまで続くと「衰え」という言葉が脳裏をよぎってしまいます。高校時代からダルビッシュのライバルと称された、まだ26歳の働き盛りだというのに。


何が悪いのかというと、素人にはなかなか分かりません。フォームとか、統一球に合わないとか、肘の故障の影響とか言われていますが、個人的には酷使の影響は否定出来ないと思っています。かつては一試合に150球とか160球とか投げてましたからね。どう考えてもあれは無茶でした。その辺を渡辺監督がどう認識されているかというのがちょっと気になります。


原因がなんであれ、復活してもらわねば困る投手です。順調に行けば今オフに国内FAの取得ということになりますが、厳しいことを言えば、今の調子だったら無理に引き止めなくても良いかなというのも正直なところ。今後「絶対に移籍しないでほしい」と言いたくなるほどの活躍を願っています。