大谷二刀流の行方は?


157キロと来ました。松坂がデビュー戦で155キロを投げて野球ファンを魅了したのは今や伝説ですが、球速だけならオープン戦で上回ってしまいましたよ。打者としての素質のほうが上と言われたりもする大谷ですが、こんなピッチングを見せつけられては、投手を捨てろなどとはとても言えません。悩ましいことです。だからこその「二刀流」であるわけですが、もうすぐシーズンという時期になっても、その具体的な形ははっきりしてこないのも事実です。果たして日本ハムはどのような起用を考えているのでしょうか? いくつかパターンを考えてみました。



○パターン1 先発して打席にも入る
DHを使わない方法です。セリーグで見慣れていることもあり、一番分かりやすいですね。問題は大谷が降板したあともDHが使えないことですが、そこもセリーグ的に代打を当てたり打順をずらしたりして対応できるでしょう。



○パターン2 先発の合間の試合に野手として出場
野球の黎明期、力のある投手はしばしば野手としても出場していました。その手法を踏襲します。ただ、現代野球はローテーションの合間でもしっかりと調整法が定まっているということで、両立は厳しいか。パターン1との組み合わせも理屈上は可能ですが、さすがに体力が持たないでしょう。規定打席規定投球回を同時達成できたらロマンですが……。



○パターン3 野手として出場し、リリーフで登板
この方法には、「ブルペンでの準備が難しい」という大問題があります。出番が決まっている抑えならまだ可能性がありそうですが、それも直前の回に打席が回ったり、走者として出ていたりすると困ることになりそうです。



○パターン4 リリーフ登板後、野手に守備変更
今日の試合で使われた方法です。これもDHがらみのデメリットはありますが、試合途中からなのでパターン1よりは問題が少なそう。ただ、大谷が優秀なバッターとなった場合、ベンチスタートはもったいなくなります。



……う〜ん、どの方法も一長一短ですね。あえて言えば、やはりパターン1が可能性高そうでしょうか。ただ、まだ高卒ルーキーということを考えると、あまり投手として無理はさせないほうが良いと思います。「基本は野手、ときたまリリーフ」くらいが、長い目で見た場合は望ましいのではないでしょうか。


いずれにせよ、末恐ろしく、先行き楽しみとしか言いようがないルーキー。日本プロ野球新時代の柱になってもらいたいものです(ま、そのうちメジャーに行っちゃうのかもしれませんが)。