ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 感想その2

※もうかなりの方がご覧になったでしょうから大丈夫かもしれませんが、一応、ネタバレ注意です。



さて、先日土曜日にエヴァQを鑑賞して以来数日、ネット上の考察を見たり、「破」を見なおしたりしてつらつら考えていたのですが、



やっぱりエヴァQっておかしいよね!



という結論になりました。


何がおかしいって、先日の感想で書いたところのシンジに対する説明不足もそうなのですが、それ以前の問題として、そもそもいきなり14年過ぎちゃっているというのが変でしょう。これまでの物語のペースから逸脱しすぎてます。


それに、「破」を見る限り、どう見ても綾波は助けられた描写ですし、カヲルの槍によってサードインパクトの被害は最小限にすんだはずで、Qの状況とは明らかに矛盾しています。だいたい、シンジがエヴァに乗らなければ、どのみち第10使徒にやられて終わりの状況だったのですから、彼が恨まれる筋合いのあろうはずがありません。


加えて「序」から出ている、カヲルによるループ構造の暗示。特に「破」における「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」というセリフは、以前の失敗を前提にしないと説明がつかないものです。こうした点から考えると、「Q=旧であり、序・破の前のループ世界である」という説は、かなり魅力的ではないかと。いずれにせよ、「破」→「Q」と直接的につながっているとはとても思えません。


……ま、こういう考察をすっ飛ばして、「庵野監督が気まぐれで超展開にした」なんて真実も普通にありそうなのがエヴァの怖いところではありますが(汗)。