新世界より 第6話「逃避行」

前回が作画に難有りだったので、今回は心機一転分かりやすくなるかと思いきや、冒頭からいきなり白昼夢モードで画面が虹のようにカラフルでした。裸の瞬が出てきたり、ミノシロモドキが出てきたり。それは、極限状態の中で早季の脳が何とか生き延びるすべを見つけようとフル回転していたためでしょうか。そして思いついたのが、以前見た覚の「マントラ」。彼女は覚を催眠状態にかけ、マントラを唱えることによって呪力を復活させることに成功します。早季さんすごい策士! これを12歳で実行してしまうとは……。


呪力が復活した覚は一気に土を吹き飛ばして脱出。その力はすさまじく、岩を切り刻み、樹を飛ばし、炎を操るほど。どうやら、学園で見せていた制限された力ではなく、潜在していたもともとの呪力そのものが開放されたということのようですね。


しかし、これで一件落着とはいかず。調子に乗った覚は攻撃的になり、スクィーラの言葉によってどんどん攻め込んでいきます。しかし、敵の隠れながらの攻撃は執拗で、次第に消耗していく覚。無能なのか、あるいは何かを謀っているのかうかがいしれないスクィーラ。呪力が使えないまま、何とか覚をフォローしようとしながらも、不安が強くなる早季。せっかく危機から脱出したと思ったのに、またどんどん危険に近づいていくという怖さがよく出ていました。そして最後、絶望を突きつけるかのような敵の大群。良い見せ方でしたよ。


今からでも引き返したほうが良くないか、と言いたくなってしまうような状況ですが、果たしてこの難所をどう切り抜けるのか。次回も楽しみです。