新世界より 第4話「血塗られた歴史」

「どうしよう、とりあえず、これ全部抜いてから半分に割る?」


早季さん、いよいよ言動が過激になってきました。自信たっぷりな目がまたかっこ良い。こんなに強気なキャラだったんですねえ。でもって、そんな子供の脅しにあっさりと陥落するミノシロモドキは弱気すぎました。それで良いのか、国会図書館……。


ミノシロモドキによって語られていく歴史。瞬や早季がひっきりなしに質問したがるということは、彼ら自身、自分たちの今いる社会にどことはなしの違和感を覚えているためでしょうか。


ともあれ、今回わかったこととしては、PK(呪力)保有者の登場と拡大。それによる旧文明の分裂と衰退。さらに、呪力の抑制のために教育のみならず遺伝子操作までをも行なっているということでした。「人が人を殺す」ということに対して、非常なおぞましさを感じていた子供たち。もちろん、現在でもそれは恐ろしいことですが、そういうことではなく、彼らには「想像すらできない」レベルの出来事ということなのでしょう。


それにしても、対人攻撃をしようとすると体調が悪くなるという人体の改造かあ……。う〜ん、ここだけとってみれば、必ずしも悪いとは言いがたい話のようにも聞こえますね。そうした思想と社会構成こそが「新世界」ということなんでしょう。