BTOOOM! 第1話「start」

まったくのノーマークでしたが、なかなか引きこまれましたよ。オンラインゲームの世界を現実で、という点ではSAOの爆弾版といいますかね。SAOよりもかなりハード寄りではありますが。また、気づいたら知らない場所で殺し合いサバイバルをさせられることになっていた、という展開は貴志祐介さんの「クリムゾンの迷宮」を思わせました。


主人公はゲームでは天才的な腕を発揮するニートの青年・竜太。母親とのやり取りがなんとも実際にありそうで、息子を心配する母の気持ちも分からないでもないし、そうはいっても鬱陶しくてたまらない竜太の心情も理解できます。


そんな日々を送っていた竜太ですが、あるとき謎の男達に話を持ちかけられて、もしくは強制的に、このバトルロワイヤルに参加させられることになったようです。ゲームでは強くてもリアルではなかなか体が思うように動かず、冷静な状態であればすぐに分かったであろう(分かったはずだよね?)爆弾の使い方にも気づかない始末。それでもなんとか相手を倒すことに成功しますが……彼の言う通り正当防衛ではあろうものの、いきなり人殺しは重いです。


おそらくこれから仲間と出会ったり敵と戦ったり色々人間関係が出てくるんでしょうが、重要なのは、どれだけ「殺し合い」という状況にリアリティをもたせるか、でしょうね。竜太も言っていたように、普通の日本人は武器を持たされてさあ殺れと言われても、そうそう実行できるものではありません。それを正当化出来るだけの条件なり状況がちゃんと描かれていくのか、そこがポイントだと思います。