TARI TARI 第13話「晴れたり 泣いたり あとは時々歌ったり」

感動の最終回。何回か感想飛ばしたりもしましたが、ちゃんと見ておりましたよ。


1クールという短い間ではありましたが、「〜たり 〜たり」のタイトルにふさわしく、色々ありました。色々あって、結局何をやりたいのかちょっと見えにくかったりもしましたが、それでもトータルで見れば「彼女たちと彼らの青春模様」ということでまとまってくる、どことなく不思議な雰囲気の作品だった気がします。


合唱(略)部だけで開こうとした白祭。しかし、理事長の事前の妨害準備は強硬でした。別に歌うくらい良いじゃないか、という気もしますが、わざわざ自身で監視とは、ご苦労なことです。


でまあ、この理事長なんですけどね。どうも分かり安すぎる悪役って感じで、逆に同情してしまうというか、彼の言うことにも一理あるんじゃないかなんて考えてもしまったり。こういうのは自分が年をとってきたからですかね。でも、贔屓目で見てもやっぱり小物っぽいです。残念。


空も晴れ、声楽部と吹奏楽部の協力も得て、無事に音楽劇を終えることができたメンバー。良かった良かった。合唱というのはそれだけで感動的な力がありますよね。それにみんな上手いです。


そしてそれぞれの進路。和奏は音大目指して浪人。大智は推薦合格、来夏は普通に大学合格したっぽく、ウィーンはなにをやっているのか不明ながら、ヤンと再会できました。驚いたのが紗羽の留学。まだ騎手を諦めてなかったんですねえ。国内の騎手学校以上の険しい道だと思いますが、夢があるなら中途半端にせずに突き進む。それもまた若者の特権でしょう。


青春の思い出を胸に秘めつつ、それぞれの道を歩み出す若者たち、頑張れ! ……あと、校長の老後も頑張ってください。


奇跡もファンタジーも過度な萌えもない現実的な青春物語として、良い作品だったともいます。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。