人類は衰退しました 第10話「妖精さんたちの、ちきゅう」

普通に出来の良い第1話でした。これなら素直に時間軸通りに放映すればよかったのにと、どうしたって思いますよね。ま、いまさらではありますが。


人類最後の教育機関とやらを卒業した「わたし」。衰退したとはいえ人口が1億かそこらいるのなら、教育機関は十分に成り立つと思うのですが、もはやそのへんは精神的な面でやる気というのがなくなっているのかもしれませんねえ。小粋に戦争なんてこともしなくなったようで、平和といえば平和です。


そんなこんなで、いよいよ妖精さんとのファーストコンタクト。すでにこれまでの回で十分以上に妖精さんたちを扱いこなしていた「わたし」ですが、さすがに今回は緊張模様。それでも、素早く3人を拉致して餌付けするあたりはいきなりの本領発揮というか、祖父も驚いたであろう才能です。逆に妖精さんに餌付けされてしまう前前任者とは格が違いますよ。


「初回」だけあって妖精さんの説明や可愛らしさ、適当かつすごい科学力など、魅力を存分に紹介。特に名づけの場面のやり取りは秀逸でした。


「さ〜、ちくわ!」


いやあ、このセンスが良いです。


で、名前をつけたら神様扱いになって、女神像まで作られてしまいました。ううむ、神様になったことがあるのなら、漂流生活で女王様をこなすことくらい軽いものか。神様の概念を逆手に取って、一瞬でジョーカー扱いに変えてしまうとは、おそるべし技です。


孫の奮闘に楽しそうなお祖父さん。少年時代のアグレッシブさも良い意味で丸くなって、魅力的で頼れる大人になってますねえ。「わたし」もなんだかんだで祖父のことは慕ってるんでしょう。良いコンビです。