氷菓 第19話「心あたりのある者は」

気づいたらもう19話もやっていたのかという感じの氷菓ですが、派手さはなく、地道に進行している印象です。今回も、部室でひたすら奉太郎とえるが推理を語っているだけで終わるという、地味といえばこれ以上ないくらい地味なお話でした。それでもちゃんと興味深く見せてくれるのはさすがですけどね。


自分の推論が適当であることを証明しようというひねくれた動機で「ゲーム」を始めた奉太郎でしたが、やると本気になってしまう性質なのか、熱心に分析を進めていきます。あれだけの放送でまさか偽札事件という結論を導いてしまうとは。


「それはあまりにありえません、現実的ではありません、論理的ではありません! 破綻しています! カタストロフです!」


いやもう、えるの方も見ていて不思議に思ってしまうほどの入れ込みようといいますか、まるで彼女自身がXの関係者なのかと一瞬思ってしまいましたよ。そして例によって距離が近い。まあ、おじの墓参りに誘った時の表情を見ても、奉太郎を憎からず思っていることは間違いないのでしょうけど。


最後に、奉太郎の推理が当たっていたことにするのか、外れていたことにするのか、気になるところでしたが、結果的には当たりだったようです。ひょうたんから駒と言うよりは、嘘から出た真と言うべきでしょう。結果的には「奉太郎やっぱりすごい」とえると視聴者が思うことになりそうなオチでしたが、彼には不本意、ってことになるのですかねえ?