人類は衰退しました 第9話「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」

今回は面白かった。今までで一番だったと思いますね。その理由は、なんといっても妖精さんたちの大活躍。彼らは今作のある意味主人公であるのに、これまでどうも出番が少なめで寂しかったのですよ。しかし今回はその穴を埋めるべく、見事にハチャメチャやってくれました。どうせならこれを3話目くらいでやってくれても良かったような気はしますけどねえ。


ひょんなことからサバイバルな漂流生活のはじまりはじまり。食料もなければ道具もない。しかし、妖精さんたちがいれば怖いものなしです。いつぞやの単位で言えば、5fあたりから、一気に1万f程度まで増殖。無敵ですね。数が多いのでいちいち引用していられませんが、いつもながらのまったりテンポに乗せたブラックな掛け合いがたっぷりで、心地よく妖精さんワールドに浸れます。シャワーシーンではなんと全裸を披露というファンサービス(?)も。妖精さんの服って脱げたのか……。


「ダメな国」を建国して意気上がる彼らは、勢いに乗ってガンガンと文明開化。「わたし」も「わたし」であっという間に女王様になりきって気取ってます。とは言え、国民に慕われ、ちゃんと女王としての責務や謁見は果たしているので、意外と名君だったのかも? 国が傾いても暴動も革命も起きませんし。まあ、最後は文明滅亡に導いてしまうわけですが。


もうちょっと尺があればなお良しだった気もしますが、これだけテンポよくいくのもそれはそれで良かったかもですね。島国で資源使いすぎて環境破壊とか、ジャレド・ダイアモンドさんの「文明崩壊」を思い出すことしきりでありました。イジメがあったりと、実は賢いはずの妖精さん旧人類と同レベルなのか……。このへんはあまり笑ってられないところですが。