ソードアート・オンライン 第3話「赤鼻のトナカイ」

ええと……お話すっ飛び過ぎじゃないでしょうか? 前回は第1層をクリアするのにあれだけ苦労していたのに、いきなり28層とかになってますよ。そりゃまあ、毎回1層ずつとかやってたら終わらないのは分かりますけど、違和感は否めないです。


いつの間にやらかなりレベルが上がっているキリトが、月夜の黒猫団の一員に。彼らは最前線攻略組ではないものの、その一歩手前程度には強いようです。ただ、そういう中途半端な前進になんの意味があるのかという疑問は生じますね。変に戦って危険をおかすよりは、最初の町で休んでいたほうが合理的でしょうし。まあ、月夜の黒猫団の場合、「将来的には攻略組に」という目標はあったようですが。


で、ばっさりとトラップに引っかかってキリト以外は全滅してしまう彼ら。ここもあまりにあっさりとしていて(それなりのレベルのはずなのに一撃死とは……。よほど悪質なトラップだったということ?)、悲壮感に欠けるなあ、と思ってしまうところ。サチもあまりに登場時間が短いので、言葉は悪いですけど、「使い捨て」みたいな印象になっちゃいましたね。あと、いくら仮想世界とはいえ、男と一緒のベッドに潜り込むというのはいかがなものか。恋人ではないんでしょうし。


そこからまた時間が進んで40層以上。なんだか紹介もなしに情報屋とか出てきて、またしても置いてけぼり感です。どうも、色々説明不足が目立ちます。世界観が魅力的なだけに、もっとじっくりと情勢を解説してもらいたいのですけどね。ニコラスとのバトルも省略されちゃいましたし。


期待作なのですが、物語の展開については多少期待値を下方修正かもです。


最後に、前回から気になってましたが、キャラの美男美女率、高いですよね。これが普通のアニメであれば全然気にしない。「そういうものだ」というお約束でとらえられるのですが、なまじ「現実世界の容姿に戻る」というシーンを加えちゃったがために、少々食い違いが生じてしまっているように感じられます。難しいとこでしょうけどね……。