「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」感想

まあ、やっぱり観に行かなきゃいけないでしょう、この作品は。初日とかはさすがに混みそうなので、今日に。それでもほぼ満員でしたからさすがです。


さて、映画の内容ですが「A'sの正統派劇場版化」と呼ぶのがぴったりな出来栄え。パンフレット等のコメントを見ても、多くの出演者やスタッフにとっても「A'sが一番面白かった」という評価であるのが伺え、それだけに力の込もった仕上がりとなっていました。前作のヒットで予算的余裕もあったのでしょう。2時間30分という長尺でたっぷり楽しめます。ヴォルケンリッターの悲壮な思いも、なのはの主人公としての熱い活躍も、フェイトの過去とのお別れも、そしてなにより、はやての健気な優しさもきっちり描かれてました。おそらくなのはファンであるなら、かなりの満足度をもって見られることかと。


ストーリー面では、TV版において欠点と感じられた諸点がちゃんと改善されていたのがさすがでした。それはたとえば初代リインフォースの存在感であったり、グレアム提督関連の削除であったり、デュランダルの活躍であったり。TV版から振り返って早くも7年(!)。色々なフィードバックされてるのだろうなあと感じましたね。


時間が長いだけに、逆にもうちょっとスピーディにしても良いかなとか、場面の切り替わりが多くて少々疲れるかなとかいう印象はありましたが、取り立てて欠点らしい欠点がない良作でした(なのは達が大人びすぎてる、というのはもう作品の性質なので、そういうものだと思って)。単に魔法少女がバトルする、というだけに終わらない人情話。やっぱりA'sは傑作だと再認識でしたね。


が……。


唯一最大の問題は音楽が佐野広明さんでは無くなってしまったことです。新曲楽しみにしてたのになんでだ〜。いや、中條美沙さんの音楽が悪いということはなく、劇中でも迫力出てましたが、おなじみのなのは達のテーマや、佐野節のバトル曲が聴けなかったのは残念すぎる。個人的にはここだけポイントが落ちます。何かできない事情があったのでしょうか?


パズライズ日記さんの記事でも、このことに触れられていました。「なのはの音楽=佐野さん」のイメージは、かなり多くの視聴者が持っているもののはずなんですけどね……。