Fate/Zero 第21話「双輪の騎士」

”ライダー”を追うセイバーはバイクで疾走。道路上を凄まじい運転で追跡します。騎乗スキルがあるとはいえ、これではセイバーがライダーのようで。しかし、事故こそ奇跡的に起こりませんでしたが、周囲の車が驚いて運転をミスってもおかしくなかったでしょうね、あれ。まあ、アニメ的にはかなりの見せ場でありました。


本当のライダーにはセイバーが追ってくる理由も不明だったでしょうが、単に決着をつけたいということだと思ったのか、まずはカーレースから、そして正面からの激突となりました。意外と素早く繰り出されたエクスカリバーを受けて、チャリオットは消失。ライダーピンチ、というところでしたが、セイバーはさっさと退いていきます。この辺はやはりセイバーも賢明であって、アイリスフィールがいないことから、ライダーが偽物であったことに気づいたのでしょうね。「アイリスフィールをどこへやった」的な余分なやり取りがないのが心地良いです。まあ他にも、エクスカリバーでとどめを刺せなかったので、ヘタイロイを使われるとまずい、という判断もあったのかも知れませんが。


さて一方、今回の裏のメインとなった雁夜。いつの間にやら綺礼に取り込まれて、言いように操られてました。遠坂時臣の死に衝撃を受け、さらにその場面を葵に見られてなじられたことで、発作的に葵を絞め殺してしまいます(確かまだ死んでなかった気もしますが)。いやあ、かわいそうではあってもさすがに擁護できない行動ですよ、これは。どうせなら「自分がやったのではない」ことをもっとアピールすればよかったのに、とも思いますが、結果はともかく、内心やろうとしていたいことに間違いはないですから、否定の言葉が弱くなっちゃったんですかね。両親を一度に失うとは、凛も桜ももかわいそうに。


なお、その他では間桐臓硯が渋い味を出していました。聖杯戦争を牛耳ろうという綺礼の策謀を、きっちりと読み取って高みの見物をしようという底知れなさ。やはり年齢を重ねているだけあって、悪役としての貫禄も若造には負けぬ、というところですかねえ。