Fate/Zero 第14話「未遠川血戦」

さて、今期の目玉、3ヶ月待たされたFate/Zeroの再会です。セカンドシーズンとは言え、まったくもって前回の続きからそのままスタート。怪物と化し暴れるキャスターに、セイバーやライダーですら苦戦を免れず、アーチャーはやる気無しで時臣は苦悩。ランサーはなんだか見てるだけで、バーサーカーは戦闘機を乗っ取ってアーチャー狙いと。こうして見直すと、生き残っている全サーヴァントが集結していたんですねえ。夜間の戦闘ですが、動きも光の見せ方も美麗。この点はさすがです。


それにしても、バーサーカーの戦闘機はともかく、アーチャーの乗っているのはなんなんですかね、あれは。超古代文明オーパーツですか。


今回の見所は時臣と雁夜の対峙でした。なぜ桜を養子に出したのかと問い詰める雁夜に対して、それが桜のためであるからと語る時臣。魔術師としての才能があるからこそ、それを生かせる道に進ませたいという時臣と、平凡な人間としての幸せを彼女に望んでいた雁夜の心は、大きくすれ違っています。


自ら魔術師としての責務を果たしながらの言葉だけに、時臣の言葉も説得力がありますが、子供は魔術師の血筋を選んで生まれてくるわけではないわけで、親の押し付けと言ってしまえばそれまででもあります。凛は自分の道に納得していたようですが、桜自身の気持ちはどうなんですかね? 今作での桜、そして10年後の桜は、自分が歩まされた道を良かったと言えるのかどうか。……どうも、その可能性は薄いような気もしてしまいます。


OPとEDも一新。OPはちょっと地味かなあ。1期と違ってアクション部分がなく、各キャラクターの苦悩の色が色濃く出ている、暗めの内容と言えそうです。それよりも、EDですね。切嗣とアイリの出会いから今に至るまでの軌跡が凝縮されていて、味わい深いものでした。アイリがだんだん表情豊かになっていくところが素晴らしいです。