偽物語 第10話「つきひフェニックス 其ノ參」

偽物と本物、正義と悪。


この偽物語という作品はどちらかと言うと化物語のファンサービスといいますか、キャラの掛け合いを楽しむ作品という印象が強いのですが、それでもこうしてあらためて見ると、テーマの提示と料理の仕方はさすがだなと思わされます。


偽物の正義の味方、偽物のゴーストバスターに偽物の怪異。そして、偽物の妹。


影縫余弦は月火を――隠れている怪異を討つことを正義として躊躇しませんでしたが、暦にとっては当然受け入れられる話ではなく。月火が吹き飛ばされるところの描写はどうするかと思いましたが、ストレートに来ましたね。あれでは妹思いの暦が狂乱激昂するのも当然で、その怒りが視聴者にもグッと伝わって来ました。


影縫たちのやり方はあまりに乱暴で、忍野は紳士だったのだなあと今にして思います。