セ・リーグが今季から予告先発導入(日刊スポーツ)

「ファンサービスのため」という導入名目ですが、セ・リーグファンからは、少なからず反対の声も聞かれるようです(セ予告先発 反対67%/アンケート)。主な反対意見としては、「駆け引きや心理戦の楽しみが薄れる」ということのようで。


ただ、長年予告先発を見慣れたパ・リーグのファンからすると、この反対理由にはあまり実感が湧かなかったりします。おそらく、パ・リーグファンにアンケートを取ったら「予告先発の現状維持」が多数を占めるのではないでしょうか。先発投手の駆け引きというのは、あったとしてもそれほど大きな要素とは思えませんし。


で、この話題を見ていて感じたのは、「人はとかく変化に抵抗したくなるものなのだなあ」ということでした。同じ国の同じスポーツの他のリーグで普通にやっていることだとしても、変化というのは恐怖心を生むものなのだと。これはおそらく、どんな問題にも言えることなのでしょう。


もちろん、なんでも闇雲に変えれば良いというものでもありません。これが例えば指名打者制の道入であったら、もっと慎重であっても良いと思います。ただ、実際には案ずるより生むが易しとなることのほうが多いのではないでしょうか? この予告先発も、1年もすればすっかり定着して「そんな議論もあったね」と語られるようになる気がします(ただまあ、予告先発に「観客増」の効果があるかというと、それも疑問ではありますが)。