あの夏で待ってる 第5話「先輩はヒロイン。」

いよいよ夏休み。そして映画撮影! 意気揚々と集まった6人でしたが、脚本は檸檬の行きあたりばったり。そもそも映画になりうるのかどうか心配になるほどの混沌とした展開が笑わせてくれます。先輩が宇宙人で、りのんが宇宙船の生体コンピュータって、どう考えても意図的に振っているとしか思えない配役。今や先輩以上に檸檬の謎のほうが大きいかもしれません。


そんなこんなで楽しませてくれつつも、Bパートはまさに青春な恋愛ストーリー。サブタイトルに反して、今回のヒロインは柑菜だったかもですね。カメラを使った演出も含めて、海人とイチカの間に入っていけない複雑な心境を、視聴者にもきっちり伝えてくれました。バス停での雨宿り。太陽が出たところの映像が非情に美麗で印象的。


「いつもの谷川柑菜でいるの」と、多少なりとも吹っ切れた様子を見せた彼女。これで終わりでも十分出来の良い回だったでしょうが、さらに話を展開させるのが本作の密度です。



「柑菜な、あいつ、カイが好きだぜ」


まさかの哲郎からのお節介告白とは。これを受けて話はどう動くのか。なんだか予告では沖縄とか言ってましたが。


ところでいまさらですが、本作の舞台って一昔前なんでしたっけ? 公式サイトに説明は無いようですが、柑菜の家の黒電話とか、いくら古い家でもいまどき使わないでしょうし、TVはブラウン管で携帯も無いですしね。携帯があると無いとでは、この手の話の作り方は大きく変わるんだろうなあと思ったりもします。