Another 第5話「Build limbs -拡散-」

一人だけ”死者”の混じり込んだ教室――。誰も気付かないうちに一人増えているとは、座敷わらしのごとし。もっとも、家に幸運を呼び込む座敷わらしと異なり、この”死者”はさらなる犠牲者を呼び寄せてしまうようではありますが。


それに対して、3年3組が考案した対処法が、誰かを「いないもの」にすることであり、今年の対象者が見崎鳴であったと、こういう話でありました。なぜ鳴だったのか。「ミサキ」という発音つながりなのか、眼帯が不気味に思われたためか(鳴の目の力についてはまだ謎ですね)、あるいはジャンケンかあみだくじでもやったのか。5月からということは、恒一も言ったように意外と最近でした。もうずっと無視されているような貫禄がありましたけど。


「私がいない者なのは、3年3組にとってだけ」


ってことは、他のクラスには友達がいたりするんですかねえ。友達と笑いあっている鳴の姿なんてのも見てみたいものです。


鳴に続いて、恒一もいないもの扱いになってしまった今回。転校生が増えた分、もう一人減らすというのは計算上は合ってるのかもしれませんが……。しかし、これで逆に恒一と鳴の絆も深まりそうですね。これまではどうしても不気味な印象がついてまわっていた鳴ですが、今回あらためて実在する人間だと明らかになったことで、急に可愛らしく見えるようになりました。


「今日は特別に認めます」


の仕草に萌えです。今回の時点ではまだ「現象」はそういうものとして受け止めるしかありませんが、果たして何らかの解決ができるのでしょうか?