アイドルマスター 第25話「みんなと、いっしょに!」

これで最後かと思うと、OPを見るにも一層力が入ってしまいます。1クール目、2クール目共に、おそらく一度も飛ばさずに見たんじゃないかな。歌も絵も力が入った好OPでしたね。ただ、2クール目のOPでいまいち伊織が目立っていない気がするのは僕だけでしょうか? ちゃんと出てはいますが、あんまり印象に残らないポジションと言うか。そう言えば、お話の内容的にも2クール目の伊織の出番は少なめだったなあ。まあ、伊織に限らず25話では描き切れないほどのキャラであり、配分が難しかっただろうなあと思うのですが。


さて、それで肝心の本編ですが、


「良い最終回でした」


これ以外言いようが無いです、本当に。25分間通じて、笑顔と感動で胸がいっぱいでした。もちろん今回のライブシーンの歌や作画の力もありますが、それ以上に、これまで2クールを費やして形作ってきた765プロメンバー生き方、輝きの集大成が、見事に表現されていたからだと思います。ライブシーンでの一人一人の観客への言葉が、そのまま視聴者に向けられている。そんな自然な一体感はこれまで色んなアニメを見てきた中でも、初めてだったかもしれません。


ゲーム未プレイにつき、このアイマスアニメ版については「人気みたいだしとりあええずチェックしてみようか」くらいの気持ちでした。序盤は正直、変なギャグとドタバタに流れすぎて期待はずれかと思いましたが、次第次第にこの世界に引きこまれていきましたね。美少女がたくさん、という点ではまあ男性向けの作品なんでしょうが、そうは言ってもコテコテに媚びた作りではなくて、彼女たち一人ひとりが人間としてしっかり描かれている、そんな印象を受けました。


そしてなにより、制作スタッフが今作を深く愛しているということ。未プレイの自分にすらそれは伝わって来ました。作品の温かくて前向きな雰囲気はそこからも生まれているのでしょう。さりとて、愛しすぎての内輪受けにも走らず、新規視聴者にもきっちりアピール。そのバランス感覚に感嘆です。


スタッフの皆様、お疲れ様でした。



……しかしこうなると、いよいよゼノグラシアは何だったんだろうという気がしますね。別にゼノグラシア否定派というわけではないんですが、何がどうなってああいう設定になったのかと不思議に思ってしまいます。逆に見返したくなってくるかも。