Fate/Zero 第9話「主と従者」

夢として、ランサーことディルムッドの過去を見るケイネス。騎士団長と婚約したグラニアと恋に落ちて逃亡生活に入ってしまったのですね。EDに登場していた美女はただのイメージ映像かと思いきや、グラニアさんでした。


今までフィオナ騎士団とかディルムッドとか全然知らずに流していたんですが、せっかくなのでちょっとネットで調べて見ました。ふむ、ケルト神話の登場人物ですか。劇中でも言ってましたが、団長のフィンは一度はディルムッドを許したとか。それに若いころはかなりの英雄だったようで、ただの悪役ではないのですな。設定的には金髪で肌が白いことで有名だったらしいので、その辺さっぱり反映してないのは残念かも。


婚約者を奪われてはフィンが怒るのも無理はなく、ディルムッドは結果的に騎士としての忠義を尽くせなかったことを後悔しているのですね。だからこそ、ケイネスに対しては過ちを繰り返さぬよう、深く忠義を誓っていると。


ですが、そんなディルムッドを自らに引きよせんとするソラウが策動します。ケイネスが戦えない以上、令呪を移植して彼女が戦うという道理自体は通っているんですが、そこに全然愛情が感じられないのが悲しい話。政略婚約とかだったんでしょうけど、それでも普通は指を折ったりはしませんって。怖い怖い。


今回はタイトル通り、他にもいくつかの主従の関係が描かれました。切嗣陣営は、セイバーがランサーを足止めしなかったことについて、やっぱりご立腹。全然息があっていません。もし切嗣が相性の良さそうなアサシンと契約したらどうなっていたのか、それはそれで見てみたい気もします。


ウェイバーは錬金術でキャスターの居場所を突き止めます。ライダーの言うように、実は優秀なんでしょうか。自分の才能を認めてもらえないと思っているということは、自信過剰なのか、本当に実力があるかのどちらか。あるいは後者なのかも、と思わされましたね。


時臣と綺礼も、綺礼の方が見切りそうな雰囲気になってきました。時臣の戦略言動は魔術師としては正統派なんでしょうが、そこが飽きたらないと言われては、ちと可哀想な気も。それにしても、ケイネスと時臣は似たタイプだと思うんですが、どこでこの差がついてしまったのか。やっぱり忍耐力の差ですかね……。