Fate/Zero 第8話「魔術師殺し」

城から逃げるアイリスフィール、そして舞弥。比較的原作を覚えていたシーンなのですが、ちょっとアイリと舞弥の関係性の描写がすっ飛ばされ気味だったような感はあります。アイリが舞弥のことをどう認識しているのかは表には見えにくいですが、舞弥の切嗣に対する気持ちはある程度承知しているでしょうから、お互いやりにくい相手のはず。それが「切嗣を守る。そのために綺礼を食い止める」という一点で一致したからこそ、


「人間の心って、不思議よね」


につながったのかなあと思うのですが、注釈抜きで語られてもちょっと困ってしまう流れではありました。


そして二人の前に現れた綺礼。機関銃による射撃を手で弾くとか、もはや人間じゃない力量です。アイリの糸魔術は綺麗な上に強力で、綺礼を追い詰めますが、最終的にはそれも破られてしまいました。もっとも、この時は舞弥がのんびり見ているだけのような描写だったのが惜しい。まあ、ダメージを受けていたので素早くは動けなかったのでしょうが、一発でも打ち込めればと思っちゃいましたよ。


一方の切嗣は起源弾でケイネスを撃破。しかし、すんでのところでランサーの助けが入ります。


「夢忘れるな。今この場で貴様が生き長らえるのは、騎士王の高潔さゆえであったことを」


と語るランサーはかっこいいですが、そもそもセイバーがもうちょっとランサーを足止めしていればとどめをさせていただろうに、と切嗣だったら考えそうですね。騎士としては正しいですが、聖杯戦争のサーヴァントとしては正しいのか、ちょっとわからなくなって来ちゃいました。とはいえ、騎士道を守らないセイバーなんてありえないのですが。


せっかくの拠点も簡単に破壊され、セイバーと舞弥は負傷。おまけに敵を完全脱落までは出来ずと、切嗣陣営にとっては厳しい状況が続きますが、ここからどう切り返すのか、またまた次回以降も楽しみです。