アイドルマスター 第20話「約束」

ちょっと重くて、辛くて、でも感動的な良いお話でした。


詳細は語られませんでしたが、千早の前で交通事故にあい、亡くなってしまった弟。当時8歳の千早が、たとえ実際に何も出来なかったとしても責めることは出来ようもないと思いますが、卑劣な961プロと週刊誌は嬉々としてこの話題を広げ、千早は歌えなくなってしまったのでした。


ここでの春香の奮闘ぶりが健気ですねえ。彼女も別に無敵というわけではなく、千早に拒絶されて落ち込んだりもするのですが(そこはプロデューサーがナイスフォローしてましたね。キャラメルが伏線で生きるとは思いませんでした)、心から千早のことを思っているのが伝わりました。


そんな春香の前に現れた千早母。似てますね。


「これは、私よりきっとお母さんのほうが」


春香にここまで言われたら普通「それなら……」という気持ちになりそうなものですが「無理なんです」とピシャリ。外見だけでなく、この頑固なマイナス思考も引き継いでいるようで。ただそれでも、弟のスケッチブックを持ってきてくれるあたり、千早のことを心配しているのは間違いないんでしょうね。


そしてもちろん、千早のことを励まそうと思っていたのは、春香だけではありませんでした。ステージ上の千早に向かって駆け寄り、共に歌いだす765プロのみんな。素直に感動的なシーンでした。幼い頃の弟と自分に再開することのできた千早は、ついに自分の歌を取り戻します。そのままエンディングまで繋がる構成もグッドでした。なお、千早と弟の姿には、少しkanonの佐祐理さんの話を思いだしたり。


「春香、私、あなたにひどいことを……」
「うわわわわっ、そういうの無し無し」


千早の謝罪は流して、感謝を受ける。春香は良い子で、この二人の関係は温かくて良いなあと感じられましたね(もっとも、ゼノグラシアから入った身としては春香と雪歩の組も捨てがたい。まあ、今作ではさほど絡みはないですが)。