輪るピングドラム 第15話「世界を救う者」

明かされるゆりの悲愴な過去。今更なようですが、今作では「家族」というものが大きなキーワードになっているようですね。それも、うまくいっている家族よりも、苦しみを抱えている家族の姿が描かれています。


いよいよ桃果の登場。普通に元気な女の子という感じで、苹果と姉妹な雰囲気が良く出ていました。しかし、そんな彼女には「日記帳で運命を書き換える」というすごい秘密があったのです。


まさか本当にあの日記がそんなすごいものだったとは。常識的に考えれば、他愛もない子供の空想です。しかし、桃果は東京にそびえ立っていた人体彫刻ビル(この発想がさすがです)を東京タワーに書き換え、我が身の火傷と引換にゆりを救ったのでした。


……これは、ゆりが桃果を忘れられないのも分かりますね。すごすぎです。おそらく、多蕗にも多様なエピソードがあったのでしょう。


「桃果の日記帳を使い、消えた桃果をこの世界に呼び戻す」


ゆり達の目的もはっきりして来ました。ペンギン女王と夏芽真砂子の願いも、それぞれの願いを叶えることにあるのでしょう。いよいよ注目の展開です。


ただそうなると、苹果が今までやっていた妄想日記は何だったのかという気もしますが、あれは苹果が勝手に書き加えたもので、呪文がないから無効ってことだったのですかねえ?


あとは、ダブルHの2人が陽毬のマフラーを喜んでいたのが良かった。心温まる場面でした。