「高岡蒼甫「着地点が一向に見えない、休憩に入ります」(J-CASTニュース)」の雑感

高岡さんの本来の趣旨は「安易に外国産のコンテンツに頼らないで欲しい」というテレビ業界への批判だったと思います。それが一部で韓国バッシングになってしまったことへの困惑があるのでしょう。


断っておきますと、僕はフジテレビはほとんど見ないので(ノイタミナくらいです)、実際「韓国推し」というのがどの程度あるのかはよく分かりませんが、TV局の放映内容が不適当であると感じるのならば、抗議するのはありだと思います。でも、それが差別的な罵倒中傷、根拠の薄い陰謀論や決め付けによって為されるのなら良くない。アマゾンで花王の商品レビューが炎上というのは正当な抗議とは思えないです。


一方のフジテレビ側も、批判に対してはきっちり見解を表明したほうが良いのではないかなと。この点、今季プロ野球開幕騒動の際のセ・リーグ首脳(読売とか中日とか)にも重なる「マスメディアの説明下手」を感じてしまいます。あの時も「経済を縮小させないためにも予定通りの開幕を」という理屈自体には一定の合理性があったのに、傲慢かつ空気を読めない発言を連発してファンの反発を買ってしまいました。丁寧に説明していれば予定通りいける可能性もあったでしょうに(それが良いか悪いかはともかく)、そうした姿勢が苦手な業界なのかなとあらためて思ってしまうところです。


まあ「批判している人は一部だから、あえて説明するまでもない」と考えているのだとすれば、それはそれで一つの判断かもしれませんが。


それにしても、保守派メディアの代表格であるはずのフジサンケイグループが「反日」として批判されるとは……。なんだか不思議な感じではあります。