輪るピングドラム 第1話「運命のベルが鳴る」

これは名作の予感。


ウテナ以来久々の幾原監督作品ということで、今期一番の期待株でしたが、その期待をも上回る初回でした。さすがです。


冠葉、晶馬、陽毬の3人兄弟の物語。回復の見込みなしということで退院した陽毬と兄達との短い日々を描く……のかと思いきや、Aパートで陽毬がすぐに亡くなってしまうという展開に驚愕。でもって、そこから「生存戦略〜!」で生き返るところで、さらにあっけにとられます。いやもう、素晴らしいなあ。


リンゴで銀河鉄道の宇宙を語る小学生とか、ウテナの薔薇の代わりに星がキラキラとか、演出は「らしさ」全開。ひまりの変身(?)シーンは軽くセーラームーンも入ってる感じでしたが、この辺も狙ってのことでしょうか。


晶馬の前にペンギンが定期券を出して、キャベツ(高級品)を出して、傘を出しての畳み掛け。さらに、やっとの思いで家に帰りついてみれば、そこでもキュウリを切っているペンギン。テンポ感とシュールなギャグも楽しかったです。


「もう今期はこれだけでも良いか」とすら思ってしまう出来栄え。これはもう、次回以降も期待するしかないです。