STEINS;GATE 第10話「相生のホメオスタシス」

萌えが消え去ってしまった秋葉原。さらにはルカが女性になっていたことも判明。Dメールの影響は次々と新しい世界を生み出し、さすがに岡部も戦慄します。ただそれでも、ラボの存在や人間関係は基本的には動かず。都合が良いと言えば都合が良いですが、そこはある程度世界の復元能力的なものがあるのだと勝手に理屈付けしておきましょう。


物語の焦点は鈴羽へと移っていきます。父親を探しているという鈴羽を励ます岡部は、彼女の言うとおり「良いやつ」ですね。鈴羽が父親に逢えても逢えなくても会を開こうという「作戦」も、その途上でのまゆりや紅莉栖との会話も、彼の良さを十分に現していました。もちろん、まゆりと紅莉栖の可愛らしさをも同時に表していましたけどね。


去ってしまった鈴羽を止めるべく、逡巡を超えてDメールを使用する岡部。ここの覚悟は結構恐ろしいものがあったと思うのですが、世界線を超えて店頭に出てみると、そこにはいつもどおりの鈴羽の笑顔が。いやあ、なんだかここでエンディングソングが流れてきても不思議ではない展開です。


ただ、「この世界の岡部」が経験したはずの昨夜の晩餐の記憶は、「世界線を移動してきた岡部」には無い。これはこれで不自然で怖いものだと思うのですが、大切な仲間と再び出会うことができた岡部にとって、その程度のことはどうでも良いこととなったのでしょう。