花咲くいろは 第6話「Nothing Venture Nothing Win」

給料日。緒花もうれしい初任給。しかし2万円って……。1日5時間、月25日くらいは働いてそうなんですが、時給に直すとひどいことに。菜子の言うとおり家賃食費学費もろもろを引いた金額ってことなのでしょうが、なかなか厳しいです。でも年齢×500円よりはマシかあ……。


前から顔を出していた経営コンサルタント、川尻崇子が本格的に登場。月一くらいで喜翆荘を訪れては繁盛のための指導をしているとのこと。自信満々な態度だけに、さて、どんな改善案を出してくれるかと思いきや、仲居の衣装をきわどいものに変えるという暴論。いや、いくらなんでも常識的に考えてそれは無いですって。


しかし、躊躇する菜子や巴をよそに、わくわくと挑戦する緒花なのでした。……どうも、次郎丸先生とのやりとりの時からも感じられましたが、彼女はこの方面の羞恥心や警戒心が薄い傾向にありますね。血筋なのか家庭環境なのか。しかし結局は、(予想通り)お客様に頭を下げることになるのでした。


「ん〜、何が間違ってたんだろう」
「全部」


ああ、民子の言葉に心から頷いてしまったのは初めてかも。


今回はまた、緒花と、彼女にとっては叔父にあたる若旦那とのやりとりも印象的でした。


「元気出せ、ですよ。きっといつか上手くいきますよ」


緒花の「根拠のない励まし」with笑顔がまぶしいです。


「なぜここが潰れるって話になるんだい。誰が言った?」
「……そ、そんなことは小さなことですよ」


そして、この適当なごまかし方。このあたり、スイも娘の面影を見ているのでしょう、きっと(いや、絶対)。普段は全然祖母と孫という雰囲気がありませんが、そう思いつつ見るとまた趣深いです。


喜翆荘の歴史の奥深さと、ありがたい常連客の存在も知った今回。しかし、このままで経営が立ちゆくのかは微妙なところ。そんな中で、崇子がラスボス的存在になるのかなとも思っていたのですが、今回の様子だと、その手腕が疑わしくなっちゃいました。どうなりますかね。