フラクタル 第2話「ネッサ」

フリュネが不思議ちゃんならば、今回のネッサは元気一杯の魅力。クレインだけでなく、視聴者をも引っ張ってくれました。てっきりフリュネの知り合いかと思いきや、彼女のことは知らず。触れることのできる珍しいドッペルのようです。ただ、ドッペルだとしたら彼女にも「本体」がいるのでしょうか? なんとなく、ネッサはネッサだけ、って気もするんですけどねえ。


前回に続き、柔らかさと明瞭さを合わせ持った風景図は素晴らしく、スタッフの「こんな世界を描き出したい」という情熱がストレートに伝わってくるかのようでした。これだけでも今作を見る価値はありそう。


ただ、ストーリー面はどうなりますか。今回もクレインの「両親」とのやりとりや、キャンピングカーに暮らす人々を通じて「孤独と自由」について語られていましたが、正直、いまいちピンと来ませんでした。この辺は現代文明への批評の意味合いも込められているんでしょうが、あまり表に出るとお説教臭くなっちゃうのではないか、というのが一抹の不安です。