魔法少女まどか☆マギカ 第2話「それはとても嬉しいなって」

「ぼくは、君たちの願い事を何でもひとつ叶えてあげる」


これだけ聞くといかにもファンタジーキュゥべえの言葉。しかし、その代わりに強いられるのは命がけの戦い。「契約」という名にふさわしいギブアンドテイクがシビアです。しかし、1話でも見たように、現状で十分幸せな彼女たち。それを自覚しているがために、あえて叶えたい願いも見つからず、悩むことになりました。この展開はなかなか新鮮でした。キュゥべえが言うように、「大抵の子は二つ返事」なのでしょう。


でも、たとえば「戦場の最前線に送られる」ようなことと置き換えて考えると、僕も躊躇しちゃいそうです。不老不死がOKなら命がけじゃなくなるんじゃないの? とか、そもそもどのレベルの願いまで大丈夫なのか、とかはありますが。なにせ命あっての物種です。二つ返事の子たちは、実はあまり深く考えなかったのかもですね。その点、まどかやさやかの慎重な部分も伺えました。


そこで、まずは魔法少女体験コースから入ることに。これまた新鮮ですが、良い試みかと。とにかくマミがかっこ良く、見せ場でありました。結果、願いは未定ながらも、まどかは人助けに意義を見出すことに。果たしてすんなり魔法少女となりますか。……それにしても、「魔法少女」ってセリフで聞くと、妙に恥ずかしい響きがあるなあ。あえてそうした違和感を狙っていれているのかも。


これまでのシャフト作品は映像に凝る分、やや疲れる面もありましたが、今作は日常シーンは割と普通に、見やすくしているような印象。そしてその分、魔女の空間では全開。このメリハリは上手いと思いました。2話まで見たところでは、バトルというより、魔法少女としてのシリアスなドラマがメインテーマになってきそうな予感。楽しみです。



追記:思ったのですが、もしかしたら「願いが叶うのは後払い」なのかもしれませんね。最初に叶えちゃうとあとのモチベーションが続かないでしょうし。グリーフシードが魔力回復だけでなく、願いを叶えるための対価にもなっているとすれば、魔法少女同士で争いになるのもわかるような気がします。