年俸調停

涌井の年俸調停申請を受理=柴原は保留−プロ野球コミッショナー(時事通信)


存在はしていても、これまでめったに使われることはなかったプロ野球の年俸調停制度。数年前にGG佐藤が申請した時も、「もっと話し合いなさい」と門前払いされてしまい「それじゃ一体なんのための制度なのか」と思わされたものでしたが、今オフは相次いで2人の選手が調停申請をするという珍しい事態となりました。ソフトバンクの柴原、そして西武の涌井。もっとも、結局柴原はGG佐藤と同じく申請保留となり涌井だけになってしまいましたが、さて、どうなりますか。


正直、涌井と球団、どちらの言い分も分かるような気がするんですよね。14勝8敗という勝ち星とエースとしてフル稼働したイニング数を取るか、はたまた2億(推定)という高額ベースと終盤の失速を取るか。西武ファンでも評価の難しいところです。まあ、ここまで粘ったのだから1000万円くらいエース待遇でアップしても良いのではないか、という気もしますが、球団的にはそれを含めて現状維持ということのようです。う〜ん、難しい。


どっちにしても、根本的にはFA制導入後の年俸相場の上がりすぎがあるわけで、調停の中でその部分を多少なりとも議論してもらいたいです。


なお、柴原については、契約をしていない現段階で「減額に同意していない」と言っている以上、それが全てなんじゃないかという気がしますねえ。