GOSICK -ゴシック- 第1話「黒い死神は金色の妖精を見つける」

見ていて嬉しくなるようなアニメ化でした。


原作は忘れ気味ですが既読。桜庭先生の著書の中では「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」とか「推定少女」の方が好きなので、特別原作ファンというほどでもなかったのですが、それでもこうしてアニメになると、その魅力を再確認でした。


特にヴィクトリカ。姿も声も動きも素晴らしい。こんなに可愛いキャラだったっけ? と目を疑ってしまうほどでしたよ。退屈で転がる仕草が印象的でした。原作で言うところの「老婆じみた声」も、悠木碧さんがなかなか良い味を出していたのではないでしょうか。まあ、もっと本格的にしわがれた声にできないことも無かったでしょうが、そこまでするのもあれですし、ちょうど良かったのではないかと。


そして久城一弥。彼も良いキャラなんですよね。真面目で優秀、温和な性格ですが、年頃の少年らしい行動力も兼ね備えている自然体のバランスが光ります。こういう少年像はアニメ界では意外と貴重かも。


あとは絵も安定してましたね。高い図書館塔の長い階段と、最上階にあってギャップが引き立つ植物園。これをしっかりと描いてくれて、それだけで満足しちゃいそうでした。


難をあげれば、少々展開が早く感じられる点ですかね。もうちょっと一弥とヴィクトリカが近づくところで時間をとっても良いような気もしましたが、まあ、上述のとおり原作をよく覚えていないので置いとくことにします。


全体的にはかなり良い出来で、今後も楽しみな初回でありました。