屍鬼 第18話「第悼と夜話」

全22話と言うことですから、いよいよ大詰め。敏夫は油断した千鶴を人通りの多い神社に追い込み、脈拍という文字通り動かぬ証拠を突きつけました。苦しみながらも千鶴の洗脳を断ち切った敏夫の意地が光りましたね。ただ、首筋ではない右腕の吸血痕を見せたというのはどういうことなのでしょう? 先に夏野の吸血を受け、ワクチンのように予防しておいたという意味なんでしょうか。正直あの描写だけだと分かりにくいので、次回以降の説明を期待です。


さて、そんな急展開の中にも、それぞれの屍鬼たちの有りようが描かれてもいました。死んでも結局社会を形成し、挨拶をし、ケンカをし、仕事をする屍鬼たち。元人間の逃れられない宿命なのでしょうか。しかし彼らはやはり、不自然な生き物。自らの死を受け入れようという律ちゃんの決意が実るように祈っております。実ったら本当の死というのがまた悲しいですが……。


屍鬼ではありませんが、夏野父も再登場。彼も可哀想ですね。決して悪人ではないだけに。何とか救いがあるようにと、こちらも願ってしまいます。