屍鬼 第14話「第悼と死話」

実は先週は屍鬼の感想を飛ばしてしまいました。時間が無かったからというのもありますが、それよりどう書いて良いのか分かりませんでねえ……。ああ、夏野……。屍鬼の正体を暴き、村を守るべく奮闘してきたのに、あまりにもあっけない最期。不憫でした。最後まで徹のことを信じたかったのでしょうか。それでも殺されていく時に感じたのはあきらめか失望か。


夏野父も可哀想でしたね。色々と間の悪い行動もありましたが、常識的に考えればそれほど変なことを言っていたわけでもなく。おまけに妻(籍は入ってませんが)にまで逃げられてしまって。まさに屍鬼は不幸を呼ぶ存在です。夏野母の行動もかなり変ですし、彼女もやられてしまったのでしょうか……。


さて、前回の感想が長くなってしまいましたが、今回もずいぶんとショッキングな展開でした。妻・恭子を人体実験にかける尾崎。最初は「よし、屍鬼をこらしめてやれ」なんて思ったりするんですが、次第に「ちょっと待て、そのくらいにしておいてやれ」「もう止めてくれ」と変わっていく戦慄。彼女は確かに良い妻では無かったかもしれませんが、そこまで苦しめられるほどひどい人間でもなかった。いや、尾崎の論理では、彼女はもう人間ではないのでしょうが……。辛いです。


尾崎自身、もはや心身ともに追い詰められていている状況。人間側が痛々しい中、余裕があり、コミカルささえ感じさせられる屍鬼陣営のやり取りが対比的でした。