閃光のナイトレイド 第9話「新しき京」

舞台を曇り空の満州に移し、物語の展開ともども、何となく憂鬱な気分が濃くなって来てます。ただ、当時の街並みを見るのは楽しくもありますね。満州国の首都として急ピッチで建設の進む新京。一方で雪菜達のいる奉天。その中を動き回れるのは、アニメならではの魅力です。


静音を追った葵は、彼女と再会したいだけかと思いきや、いきなり連れ出すという暴挙でした。まさかそこまでやるとは。でも、いくら広い大陸とはいえ、逃亡生活は厳しいでしょう。「仕組み」に縛られている彼女にとっては、あまりにも唐突な押し付けではありましたかねえ。それにしても、怒る桜井が怖い。やはり芯は恐ろしい人ですな。


一方奉天の雪菜。勲に見せられた光景はまず間違いなく、日本に落とされた原爆でしょう。なるほど、未来視ですか。前回、リットン達に見せたのは幻覚だと思いますが、「現実」をイメージできていたからこそ幻覚も作れたのでしょう。勲自身の能力なのか、それとも「預言者」とつながりがあるのか不明ですが、こうなると彼らの目的は間違いなく原爆投下、さらに大きく言えば大戦の回避ですね。……う〜ん、正直、桜井機関で使い走りさせられている葵たちよりも遠大な構想に思えてきますよ。これは雪菜も悩むところではないでしょうか。