Angel Beats! 第6話「Family Affair」

前回でカナデが生徒会長を下ろされ、世界の前提が一つ崩れたABの第6話。大事な回だったと思いますが、いまひとつ展開がしっくりきませんでした。


カナデと音無は生徒会長代理となった直井によって独房に閉じ込められ、SSS戦線メンバーは圧倒的暴力で鎮圧される。ここまでは流れとしては分かります。直井の行動がいくらなんでも悪辣すぎる感はありましたが、「まあ麻枝さん作品で生徒会が悪者なのはいつものことだし」という納得もありました。


ただ、ここで急に直井の回想話が入って、しかも音無が直井を抱きしめながら力強く人生を語る。これでなんだか良く分からなくなってしまいました。一体直井を悪役にしたいのかしたくないのか。いや、無理に悪役を作る必要は無いのですが、1話の中でこれほど急速旋回されると、ついていくのが難しいです。音無も、そこまで言いきれるような熱血キャラだったか疑問。


もう6話になりますが、ここまでずっと「素材は良いのに調理がいまいち」という印象を受け続けています。これを、麻枝さんアニメ経験不足に求めるのは先入観というものでしょうかね?


以下、ちょっと考察。結局直井のやりたかったことは、無理やりにでも戦線メンバーを成仏させることだったようです。ただ、そのために生徒会長(代理)になる必要性があった、というのがポイントでしょうか。カナデが品行方正でも消えなかったのはなぜか、という疑問にもつながりそうです。


この世界では生徒会長だけが、特別に消えない権利を得るのかもしれません。あるいは、「見送る義務を背負う」でしょうか。となると、生徒会長で無くなったカナデが消えないでいるのは、校則を忘れて麻婆豆腐を食べたため、なのかも。実は音無のファインプレーだったのかもですね。