「ゴールド ― 金と人間の文明史」
- 作者: ピーター・L・バーンスタイン,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2001/08/24
- メディア: 単行本
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金は永遠の輝き。歴史上人の心を鷲づかみにして今なお離さない、黄金についての物語。金そのものについて語るというよりも、金をめぐる人間の歴史という感じですかね。
その魅力ゆえに「本質的な価値そのもの」とみなされ、近代には欧米各国で金本位制が成立することになります。珍重されるがゆえに、「金準備」として銀行の地下深くに眠り、人々の目には触れなくなるのが皮肉。
「各国の保有する金」=「各国の貨幣価値」という金本位制は何となく分かりやすくて良いようなイメージですが、それを維持するためには非常な苦労を要し、結局うまくいかなくなったんですねえ。
それにしても、ニューヨーク連銀の地下に保存されているという各国の金塊。一度生で見てみたいものです。金塊は無理でも、そのうち金貨の1枚くらい買って、手元に置いてみたいなあ。1枚数万円からですから、手が届かないわけでもないですね。