Angel Beats! 第3話「My Song」

今回は、一般生徒に大人気の陽動部隊「ガルデモ」こと「Girls Deaf Monster」のリーダー、岩沢のお話でした。新入りの音無に対してそんなに気軽に重い過去を話しちゃって良いのかという気もしますが、この世界では過去の記憶を語りあうのは結構普通なのかもしれません。


ガルデモの一般生徒への人気は抜群で、実は生徒会長扱いだった天使がポスターをはがしたり、教師がライブを止めようとしたりすると、「唯一の楽しみ」と強い抗議もおきました。ユリは彼らのことを「NPC」と称していましたが、普通に自意識もあるようですし、必ずしも従順にしたがっているようにも思えませんねえ。彼らは今の状態をどう認識しているのか。ここの描写は興味深く、今後のフォローが待たれるところです。


一方、陽動の間に天使の部屋に入り込んだユリたちは、天使もまた自らの能力を開発していることを知ります。それはつまり、天使が神の支援で力を得ているわけでは無いということ。初めから神などいないのか、そもそも彼女は本当に天使なのか。「まるで悪役ね」と自嘲する姿は、言外に「自分では悪役のつもりは無い」ことも示しています。彼女もまた、ユリたちと同じ「死んだ人間」の一員なのではないかと思わせますね。……もっとも、この辺の情報はもうちょっと話数が過ぎた後に明かしたほうが良かったのではないかという気もします。3話で明かしても大丈夫なくらい、まだまだ展開があるってことですかね。


「これがあたしの人生なんだ。こうして、歌い続けていくことが」


消えていった岩沢。自らの人生に納得したから、つまりは抗わなくなったから、この世界にいる意味がなくなったのでしょうね。それは幸福なのか、それとも敗北なのか……。今はまだ分かりませんが、なんだか、この調子だと今後も消えていっちゃう人がいそうです。一方で、新登場の竹山がちゃんと活躍したのに驚きました。この手のキャラは言うだけ言って役立たずで終わっちゃったりしがちですからね。良かったです。


やっぱり世界観はすごく魅力的です。だんだんキャラにも慣れてきましたし、本領はこれからですかね。