プロ野球戦力分析2010 パリーグ編 前編

野球ファンにとって開幕前の予想はお約束、なのですが、当ページではやったりやらなかったりと、どうも適当です。去年は軽い予想だけになってしまったので、今年はちょっと気合を入れていきたいところ。とはいえ、パリーグだけで手一杯でしょうけど。


オリックス・バファローズ
○2009年成績 56勝86敗 585得点 715失点 得失点差 -130 6位
一昨年の2位もどこへやら、ダントツの最下位に転がり落ちてしまったオリックス。自慢のビッグボーイズは故障に泣かされ、成長したはずの若手投手陣はそろって2年目のジンクスに陥ってしまいましたが、今年はどうか。


先発陣は金子、岸田を中心に、山本、近藤、平野、木佐貫と名前は上がります。ただ、勝率5割ピッチャーが多い感じで、大きく勝ち越せるかどうか。それ以上に去年崩壊したリリーフ陣も、不確定要素が多いです。レスターが抑えに収まるようなら、少しはマシになりますが。


一方野手はカブレララロッカがしっかりしていれば去年ほど悪くは無いでしょう。西武から移籍の赤田にも期待。


あとはある意味、岡田監督の就任が今季一番の補強かもしれません。しかし、JFK抜きの台所事情でどこまで出来るのか? 見どころです。


……それにしても、ローズはいまどこでなにをしているのでしょうか。あれだけの名選手が、こんな形で去ってしまうとは寂しいことです。


☆注目選手 T-岡田
今まで本名以外の登録名も色々と登場してきましたが、さすがに「T-岡田」には驚嘆しました。「ホントにそれで良いの?」と本人に聞きたくなってしまうほどです。しかし、とにもかくにも注目を集めたことは確か。あとはプレーで目立つばかりですね。


昨年は139打数22安打で、1割5分8厘の7本塁打本塁打率はなかなかですが、打率が低すぎるのも事実。今季のブレイクを確信させるまでには至っていませんが、チームの主軸がしばらく外国人頼みだけに、成長が楽しみです。



千葉ロッテマリーンズ
○2009年成績 62勝77敗 620得点 639失点 得失点差 -19 5位
なんと言っても一番大きいのは、バレンタイン体制の終焉、そして西村新監督の就任でしょう。去年のロッテは戦う以前に混乱してましたからね。


ただ、混乱が無くなったと言っても、戦力不足感は否めません。そこそこ駒はそろっているんですが、「エースと4番がいないチーム」というのが率直な印象です。それでも投手は成瀬、唐川、大嶺と将来が楽しみな布陣ですが、野手はだいぶん高齢化してしまってますね。チームに勢いをつける選手の登場が待たれるところです。


☆注目選手 金泰均
韓国で大いに活躍した主砲候補。「韓国の選手は1年目は奮わない」というジンクスがありますが、オープン戦では好結果を残しており、いきなり爆発もありえそうです。彼が4番にどっかりと座れば、上で書いた「4番がいない」という印象も消え去ることでしょう。



埼玉西武ライオンズ
○2009年成績 70勝70敗 664得点 627失点 得失点差 +37 4位
去年は最初から最後まで5割付近を行ったり来たり。で、最後はきっかり5割。シーズン通しての上下動の少なさでは、球界史上に残るレベルだったのではないでしょうか。そんな記録があるのかどうか知りませんが。


打線は日本一になった一昨年よりは落ちたとはいえ、十分な得点をたたき出しています。今年は後藤、細川が故障から回復。さらにブラウンが機能すれば700得点以上も狙えるでしょう。


先発は涌井、岸、帆足、石井一までは豪華。5番手以降には西口、野上、許らが候補ですが、そもそも候補自体が少ない状態です。四本柱に故障が発生するとピンチですね。さらに一番のウィークポイントであるリリーフ陣。グラマンの復帰が見込みにくい以上、これはもう、シコースキーと藤田に期待するほかありません。あとは大沼と星野+αでなんとかするしか。ただ、去年のサヨナラ負け14回というのはいかになんでも悪すぎであって、さすがにそれ以下ってことは無いでしょう。


☆注目選手 西口文也
大ベテランも去年は4勝に終わりました。投げても投げても炎上という有様で、痛々しいほどでしたが、まだまだここで終わるのは早すぎる。なんとかもう一花二花咲かせてほしいと願っております。


☆注目選手 中村剛也
心配しましたが、どうやら開幕に間に合いそうです。多くは語りません。今年は本気で56本以上を期待しております。