「魔法少女リリカルなのはViVid (1) 」

劇場版を見てテンションが上がったので、ここはコミック版も、と思った僕のような人が多かったのでしょうか。発売後数日はどこの本屋にも見かけられず、おまけにAmazonまで在庫なしで驚愕しちゃいましたよ。なのは人気恐るべし。


JS事件から4年。すくすく成長して10歳となった高町ヴィヴィオの物語。しかも魔法じゃなくて格闘スポーツものです。もう、タイトルは「ストライクアーツ少女ヴィヴィオ」とかで良いような気がしてきましたよ。なのはも23歳ですし、思えば遠くに来たもんだ……。


しかしこれ、思いのほか高度な予備知識を必要とする作品でした。ヴィヴィオのお見舞いの相手を見て、


「イクスって誰よ?」


と途方に暮れてしまったのは僕だけではないはず。調べてみるとサウンドステージXに登場したキャラのようですが、なのはファンであっても、そこまでチェックしている人は少数派でしょう。そもそもこちらはナンバーズの区別すらついていないというのに……。


とはいえ、絵柄は可愛く(キャラの見分けつきにくいですが)、ライバル、アインハルトとの戦いを通じた交流には期待感たっぷり。今後も楽しみな一品でした。


……ただ、ちょっとキャラが多すぎな感はありますね。以下は全くの妄想妄言ですが、もし万一アニメ化なんてことがあるとすれば、思い切ってキャラを整理して、完全にヴィヴィオ主役のスピンオフ作品に仕立てたほうが良いかもしれませんよ。ちょうどなのはがとらハから独立したように。


ところでなのはさん。時空管理局勤務は「公務員」扱いなのですね、やっぱり。どうやら比較的余裕のある部署に回してもらえた模様? まあ、それまでが働きすぎだったので良かったです。しかも豪華一戸建て住まい。世界を救う活躍に特別ボーナスでも出たのでしょうか。ヴィヴィオとの家庭生活が思った以上になじんでいてほのぼのでしたよ。


フェイトさんのほうは、年を重ねるごとに穏やかな常識人になってきてます。この人も戦闘時には燃えるタイプなんですが、平時の人格の方が本質なのでしょう。劇場版との違いの大きさが際立ちますね。