電脳コイル 第12話・第13話・第14話・第15話

先週の感想を飛ばしてしまっていたので、まとめて書いてみます。密度の濃い4話でした。


イリーガルの毛が生えて、さらに感染するという馬鹿馬鹿しさが、いつの間にやら文明の興亡を描いた叙事詩に化けて驚いた「ダイチ、発毛す」。クビナガとの別れが涙を誘う「最後の首長竜」。中盤の、ある程度人間関係が安定したところで、インパクトのある物語を見せてくれます。どこかドラえもんの長編を思い出すテイストでありました。


総集編の14話「いきものの記録」も、後半はハラケンにせまる謎の男の忠告。さらに15話「駅向こうの少年」では、ヤサコの過去が次第に深く描かれるようになり、さらにはその少年も只者では無いということが明かされました。いよいよ物語はシリアス度を増していきますね。


ここ数話での印象は、イリーガルには本当に知性がありそうだということ。ただのプログラム、バグだとはとても思えません。そして大黒市は、古い空間に秘密を抱えているということ。もしかすると、イリーガルは電脳空間に迷い込み、出られなくなってしまった人間の影なのかもしれません。いや、それとも全く新種の生命体なのか。なんだかだんだん怖くもなってきますが。


それにしても、この4話の唯一の不満はイサコの出番が少ないことでありましょう。次回は出番が多そうなので期待しときます。