「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)

「クラウド？　なんだそりゃ」状態だったのでちょっと勉強。基本から噛み砕いて説明され、初心者に最適な入門書でした。

要するに、従来ローカルアプリケーションで行っていたことをウェブやサーバーベースのサービスとして提供されるという流れ。それによって処理の分散や共有が図られるという状況を「クラウド・コンピューティング」と称するようです。著者も書いているように発想自体は目新しいものではありませんが、それがいよいよ現実のものとなってきた時代ということなのでしょう。近々ワードやエクセルもウェブアプリ版が登場するとか。

名前の由来が「ネットワークの雲（クラウド）」の図から来たというのが驚き。ユーモアがあるというか、ずいぶんと漠然としたネーミングというか。向こうの人の発想は面白いです。

個人的には、メールも写真もネットに保存というのは、便利としてもなんだか抵抗がありますね。やっぱりセキュリティ面がどうかという懸念があります。でも、そういう感覚も次第に薄れていくのかなあ……。微妙なとこ。仕事で使うには文書の共有は便利そうですが。