ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第2話「初陣・椅子ノ話」

おお、メンバーがそろってキャラの掛け合いがはじまるとイメージ一新。初回比1.7倍(適当)くらい面白かったですよ。


カナタの案内にクレハを選んだのは、カナタにとってだけではなく、視聴者にとっての案内役としての意味も大きかったのではないでしょうか? つまり、仮にも軍隊物である以上、初めからユルユルすぎても問題です。そんな中、精一杯軍隊っぽくやろうとしているクレハの姿を見せることで気を引き締め、なおかつ、そんな彼女が悔しそうに説明することによって、「辺境の、相手もない、装備も不十分な部隊」という
状況がきっちりと理解できる。うん、このあたりは上手いです。


また、旧音楽室でカナタが壊れたピアノに触れて感慨にふけってましたが、どうやら彼女の音楽に対しての熱意は予想以上の模様。音楽物としても物語は広がっていきそうです。音楽と言えば、大島ミチルさんのBGMも力が入ってました。今後も期待。


OPは今回が完成形でしょうか? これを見ると、町の伝説が大きく関わってくるようですが、動きがなくていまいちつまらないというのが正直なところです。むしろ動きはEDに求めるべきってことなんですかね。


ところで、前回はキャラデザばかり気にしてしまいましたが、今作においては構成・脚本が吉野弘幸さんというのも注目です。個人的には舞-HiMEシリーズの印象が強いのですが、その実績からの評価は「期待半分、不安半分」ですかね。いや、つまらないってことは無いんですよ。ワクワクと最後まで楽しめるのですが、終わってから物語を振り返るとどうも微妙というか、良作ではあっても名作には一歩とどかない歯がゆさといいますか(マクロスFはその点、圧倒的な歌の力で名作にしてしまった感でしたが……)。果たして今作はどうでしょうか。