バカとテストと召喚獣 第1話「バカとクラスと召喚戦争」

原作未読。タイトルからして一体どんなものかなと思いましたが、実にタイトルのままな話でした。うん、この馬鹿馬鹿しさは良かったですよ。話の要であろう「試験召喚戦争」が、まさにゲーム的に楽しく描かれていたのがなによりでした。この点は、さすが大沼心監督といったところでしょうか。


試験中の体調不良も認めなかったり、試験結果で設備まで露骨に格差をつける文月学園。どんなひどい学校だと思いましたが、F組に甘んじず、立ち上がろうという主人公達のやる気は買います。それに、見ていくと教師達も決して悪人というわけではなさそうなんですよね。この格差も、現実の厳しさと、努力の大切さを教えるための愛のムチなのか。いや、そうだとしてもどうかとは思いますが……。


近来のラノベ作品には珍しく、男性キャラも存在感があり、エンディングにいたっては男子ばかりと意表をついてくれました(女子バージョンも期待しときましょう)。秀吉の華麗な変身シーンは、リリカルなのはStrikersの変身において、エリオだけ服を着ていたことに対するアンチテーゼかと思っちゃいましたよ。


上述の学校設定に対する引っかかりはありますが、この勢いでどこまで走ってくれるか、楽しみにしたいと思います。